彼岸にちなんで話 vol.2 彼岸
「彼岸」
彼岸にまつわるお話 vol.2
トリャンバカム サット・サンガ(盛岡 2015.3.22)
昨日は春分の日。お彼岸の中日。
今日はそのあとさき後半三日間の一日目です。
実は秋分の日や春分の日のあとさき六日間がお彼岸です。
ところでお彼岸て?
彼岸とは?
と。(ア。レレ?…)
彼岸へ彼岸へ
(キールタン…)
♪オン シヴァ オン シヴァ パラン パラン♫
のパーラムです。
パーラム(彼岸)
川向うに涅槃(ニルヴァーナ)があります。
ヨーガは解脱への道のり。
人は誰もが還る涅槃への道、解脱への道。
彼岸はすべてのものが共に分かち合って暮らしている邦です。
岩手県の昔話を思い出します。
「むかし、むかしのそのまたむかし今でいえば岩手県がまだできあがっていなかった頃の遠いむかしのお話じゃ。この土地の人間といやぁ正直で働き者の男と女がほんのひとにぎりほどいるばかり、それにクマやオオカミ、シカやサル、ウサギにネズミ、みんな寄り合って、助けあって生きとったんじゃ。
人間と獣たちはな、朝早くから野山に出て一日食べ物を採り集めるのじゃった。そうして夕方にはみんなで集まって分けあって、みんなで賑やかに食べたんじゃ。そうじゃ、その頃はみんなひとつことばをは話していたんじゃ。みんなこんな日がいつまでも続くと思っておった。…」
http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=527
互いが助けあって支えあって分かり合っているから平和で理解に満ちている
愛そのものがある邦をニルヴァーナ、涅槃、彼岸。
川の向こうにあるといいますが、その川と三途の川は全く関係ありません。
川とは、道。
わたくしたちは、道を歩んでいます。
だから、歩んで先に逝った川向うの岸の先祖さまらを想う日ということに。
つづく。