7日の今日へ!ディーワーリー
富と幸運と豊穣の女神さま。インドの各家庭で広く親しまれています。ヴィシュヌの妃です。しばしば大地の女神とも同一視されます。また姉のアラクシュミーは不運・不幸の女神です。ヴィシュヌとの結婚に至った話や、大地の女神と呼ばれる理由、姉妹の関係などの物語はまた、この次のお話で致しましょう。
さて、ラクシュミーといえばインド最大のお祭りディーワーリーです。日本のお正月のようなものだと教わりました。ラクシュミーはとくに北インドではこの祭と密接な関係があるといいます。
ディーワーリーはインド歴カールティカ月(西暦10〜11月)に行われます。光の祭として有名です。この起源は叙事詩『ラーマーヤナ』の中に。魔王ラーヴァナを滅ぼしたラーマをアヨーディヤの人びとが出迎えたときのこと。ディーワーリーはサンスクリット語でディーパワリー(光の列)。
夜には家々に明かりが灯され、小さな素焼きのランプがあちらこちらに置かれます。これは何よりラクシュミーを家に招き入れるためです。扉は開け放たれ戸口には灯と菓子が供えられ、家の中にも暗い場所ができないようにくまなく照らされるのです。地方によってはさらに念を入れて入口のま絵に吉祥の文様を描き、ラクシュミーの小さな足跡も描いて、それを家の中に導き入れたりします。
大衆宗教画に、ラクシュミーを真ん中にして、左にガネーシャ、右にサラスヴァティーを配したディーワーリー・ラクシュミー(写真)と呼ばれる画像がありますが、これは富と幸運と智慧の三位一体です。