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億劫

2020.03.15

Category { 教室トーク }
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トリャンバカムは、ここに通われるみなさんの楽に沿いたいと願って授業や講座をしています。

会員Nさん

「近いのは楽、やっぱり遠いのは億劫なんですよね〜」と。
わたしは「億劫です」と聞いたり、また自分が思ったりするとき、ドキリとして、そしてとても切なくもなります。

▶億劫の話
億劫の語源は、おっこうで「劫(こう)」。これはサンスクリット語でカルパ(kalpa)。
膨大な果てしない時間の長さをいっていて、最大の時間の長さを表す単位です。
面白いのは、1カルパはブラフマンの半日の長さ。一日は2カルパ(笑)。人間の一日の432万年の千倍。
ブラフマン…梵。最高原理。根本原理で唯一絶対。大いなる力。ブラフマーはブラフマンの神格化したものでインドヒンドゥー教三大神のひとつ。

時間の長さの話をすると、宇宙の4つの期(ユガ)についても思い起こされます。
なぜなら、宇宙の一周期(4つのユガが一周)が1000回で1カルパなのです。これは43億2000万年だとか。
宇宙には4つのユガ(期)が繰り返されていると。宇宙の時間、年期です。
わたしたちの現実的な時間の観念ではない宇宙観ですね。
ブラフマーの一日は2カルパなので86億4000万年。

ですから、そんなにも果てしないほど苦しくなるのか!と切なくなるのでした。

それから同時に、手助けのように救われる言葉が「サントーシャ」です。
『ヨーガ・スートラ』のアシュターンガ・ヨーガ のニヤマのひとつで、不満を抱かず、与えられた環境や生活に感謝する姿勢です。「満足、知足、貪り求めない」
何も努力しないで良いといった消極的ではなく、積極的にサントーシャを受け入れることができたら、不平不満はなくなり、生きるのが楽になります。

このように「わたしたちの日本人の日常には、案外と、遠いとか無縁と思っているインドの古典があるのです」。
こう語るわたしの背後には、こう説明してたくさんのお話を聞かせてくださった成瀬貴良先生のお話の数々が浮かびます。
紹介された本もありました。ペラペラ見返す億劫から広がった午後になりました。ありがとうございました。会員さまとの何気なくもあるヨーガ時間に🙏
ああ、わたしが知ったように、
もしも関心ある方があるなら、『わたしたちの日常にあるインドの古典』という講座をすることで、私自身もまた深く学び、成長し、教えてくださった先生も喜ばれるでしょう!

Tryambakam Yoga Center
ॐ 早野智子

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