直観智の般若波羅蜜多へ!
毎朝礼拝を体験された方から、
「頭の中がすーっとして、仕事へ張り合いが出る」
「外ばかりみていた気持ちが内側に向くのがわかる」
などの観想をいただき、
「直観智」について少し…書いてみます。
般若はプラジュニャーで「悟りへの真実の智慧」。
般若の面はなぜあのような凄まじい形相なのか…と巡るものです。
プラジュニャー(俗語になってパンニャーとも)は存在のすべてを全体的に把捉する直感的な智慧。
最高の智慧で『般若心経』の般若波羅蜜多を言っています。
ゴータマ・シッダールタが菩提樹の下で瞑想し、嵐の去った朝、全てのいのちの縁をみた。
そして同時に、それらはすべてが実体のない空だと直観したことなのでしょう。
波羅蜜多はパーラミターでパーラ「彼岸」にミター「倒れ込む」。
彼岸とはすべてを理解する智慧、プラジュニャーであり六番目の最高の智慧。
その時、五波羅蜜多は実践活動として完成となるのでしょう。
五波羅蜜多とは1)ダーナ「布施」2)シーラ「持戒」3)クシャーンティ「忍辱」4)ヴィーリヤ「精進」5)ディヤーナ「禅定」 ですから、それらが’完成した時こそ、般若波羅蜜多。
サマーディーは手段としての実践活動ではなく、倒れ込んだ後に向こうからやってくるもの。直感的な智慧。