リシケーシの風 ご挨拶(vol.15-②)
ダルシャン(第1回目)
「Why do you do Yoga?
なぜ、ヨーガをするのですか?」
健康のためでしょうか。
ヨーガをして心を落ち着けるためでしょうか。
リラックスするためでしょうか。
……多くの人がそのように答えます。
しかし、ヨーガは、ただ身体のためだけのものではありません。
ヨーガとは 意識(consciousness) のためのものです。
ヨーガは意識のためのものだと語られたあと、
スワミージーはシヴァーナンダ師の生涯の話へ移りました。
師はもともとマレーシアで医師として働いておられました。
人々を助けるために、薬を与え、食べ物を与え、惜しみなく分け与えたそうです。
それはスヴァーミーとなられ、グルと呼ばれるようになられてからも変わりませんでした。 あまりにも与えて与えて与えつづけるので、人々は師のことを
「Give-ananda」
と呼びました。
与える人。
与えることそのものが人生だったのです。
幼少期にも、お母さんがシヴァーナンダに贈ったドーティを、すぐに人にあげてしまいました。お母さんが問うと、「あの子の方が必要としているから!」
やがて話はインドの大叙事詩へと移ります。
『マハーバーラタ』をご存知ですか?
ヴィヤーサが語り、ガネーシャが書き記したと伝えられる物語です。 その中に『バガヴァッド・ギーター』があります。ギーターの中で語られる言葉の一つにクシェートラ(kṣetra) があります。クシェートラとは「フィールド」、土地という意味です。
しかしそれはただの土地ではありません。
私たちの身体もまたクシェートラです。
私たちの人生もまたクシェートラです。
そのフィールドの中で、思考が育ち、行為が生まれ、ダルマが現れます。
シヴァーナンダ師の直感的な意識の話から、
『マハーバーラタ』の作者と編纂の話へ。
そしてギーターの舞台であるクシェートラへと話は進みます。
わたしたちに考える時間は与えられません。
けれど、聞くこころは、どんどん奥へと迫っていきます。
「意識」とは……。
もし脚が動いたら、
それを知っているのは誰でしょうか。
もし腕が動いたら、それを知っているのは誰でしょうか。
それを知るものが 意識(consciousness) です。
意識がなければ、何も知ることはできません。
スワミージーは「空間」の話にまで入っていきます。
わたしたちは今ここにいます。ここはシヴァーナンダ・アーシュラムの伝統ある場所です。
わたしたちの身体にはスペースがありますか?
まず エレメンタル・スペース。
物質世界の空間です。
次に メンタル・スペース。
思考や感情が現れる心の空間です。
そしてもう一つ。
コンシャスネス・スペース。ヨーガではこれを チダーカーシャ(cidākāśa) と呼びます。
内なる空間、意識の空間です。
続いて「ハート」の話になりました。
身体の左側にある心臓、これは肉体のハートです。
しかし霊的伝統では、もう一つのハートが語られます。
スピリチュアル・ハート。
意識の中心です。
そこは肉体の器官ではなく、内なる空間、ハートスペースなのです。そこに光が現れます。
無知は暗闇。知は光です。意識が目覚めるとき、暗闇は消え、光が現れます。
スワミージーは、ヨーガは哲学だけではないと言われました。
ヨーガは 実践です。
アーサナを行い、プラーナーヤーマを行います。
呼吸はとても大切です。正しい呼吸は心を静め、身体を整えます。
プラーナーヤーマには クンバカ があります。呼吸が静止すると、心も静かになります。
心が静かになると、瞑想が始まります。思考が止まり、ただ意識だけが残るとき、
それが瞑想です。
そして瞑想が深まると サマーディ に至ります。
音についても語られました。
音から振動が生まれ、振動から世界が現れます。
世界は暗闇の中から始まります。
聖なる音は OM。OM は アクシャラ(akṣara)。
不滅の音節です。
そこから多くのマントラが生まれます。
その一つが
Om Namaḥ Śivāya
です。
(ここでスワミージーは微笑み、少し沈黙されました)
「何か質問はありますか?」
一人の方が手を挙げました。
音についての質問でした。マントラの音や振動は、身体や神経にどのように働くのか、という問いでした。
スワミージーは、再び「空間」の話に戻られお応えになります。
音は振動であり、その振動は空間に広がります。
空間から元素が現れ、そして身体が形づくられます。
音は空間を通して、私たちの存在に働きかけるのです。
また別の方からの質問です。
リラックスはどこから起こるのかという質問がありました。
スワミージーは、
リラックスとは何かと問い返されます。
スワミージーは、すぐに答えるのではなく、いくつかの言葉を並べられました。
音(sound)。
沈黙(silence)。
クリシュナ。
そして、宇宙の法(law)。
それから、こう問い返されました。
「では、みなさんはどんなアクションをしますか?」
ヨーガとは何でしょうか。
身体を整えること。
呼吸を整えること。
意識を整えること。
ヨーガは、この三つの働きを整えていく道なのです。
アーサナ。
プラーナーヤーマ。
そして瞑想。
この三つの調和が、真のリラックスを生み出します。
スワミージーは続けて、ヨーガの実践について話されました。
ヨーガにはさまざまなポーズがあります。
アーサナです。
そして呼吸。呼吸はとても大切です。
正しい呼吸(right breathing)は、身体を整え、心を落ち着かせます。
プラーナーヤーマには クンバカ があります。
呼吸が静かになると、心も静かになります。
呼吸と心はつながっています。
呼吸が整うと、思考も静まります。
思考がなくなったとき、そこに現れるのが瞑想です。
そして瞑想が深まると サマーディ に至ります。
そして静かに言われました。では、一緒に唱えましょう。
Om Namaḥ Śivāya
Om Namaḥ Śivāya
Om Namaḥ Śivāya
やがてそのままキールタンへと入り、サマーディシュラインの空気はあるがまま……
このあとに訪れる時間が、わたしは好きです。ヨーガのあとと、よく似ています。
映画が終わり、エンドロールがゆっくり流れていく、あの時間のようなものです。
さっきまで間髪なく続いていたお話が、ばらばらのまま頭の中に浮かび、それがだんだんと、組み立てられていきます。
そして、キールタン。
さっきまでぐるぐるしていた思いが、少しずつ静まっていきます。キールタンの後の醍醐味です。
……つづく。
ハリオーム🙏
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