
◆時代は変わった──VISA取得をめぐって
さて──時代はすっかり変わりました。いまや e-VISA が主流。
当初、「インド大使館でVISA取得を兼ねてツアーを組みましょう!」などと考えていたのですが、これは見事に見当違い。
・大使館は気軽に入れない
・警戒が厳重
・観光VISAはほぼ e-VISA
教えてくださったのは(株)大陸旅遊の谷奥社長です。インドへ行くたびにお世話になっている“インド通”です。仏塔巡りもされ、ツアー客のために炊飯ジャーを携帯するという伝説の心遣いの人。
谷奥さんの説明を伝えると、わたしたちは自然に──
「自分でやる派(I.Kさん・K.Mさん)」
「お任せする派(Y.Sさん・わたし)」
の二派に分かれました。
──この二派が後にちょっとした “旅のドラマ” を生むのですが、それは少し先のお話。
◆ 現地集合という大胆さ
今回の研修は、なんと 現地集合・現地解散。思えば、この決定がさまざまな出来事を呼び寄せました。
少し余談ですが、最近の「ポイント」文化について。
航空券もポイントで買える時代です。それで飛行機の選択は自由にし、現地集合となったのです。
この「ポイント」、ヨーガで考えると面白いもので──
ヨーガでは〈行為〉が〈モノ〉として積み重なる。だから“ポイント”とは、まさに 意志を伴った行為の累積。現代のポイント文化と重ねると、なんだか愉快なのです。
さて、話を戻し……ANA組2名、JAL組2名。到着はわずか15分差です。わたしの頭には、願いも含まれたシナリオがありました。
「ゲートで『ハリオーム!』と元気に集合!」
──ところが。
いません。
どこにもいない。
空港をぐるぐるしても、いない。
「LINEしてみるね」……通じません。そう、Wi-Fi(SIM)がないとつながらないのです。
◆ SIM問題、そして“現地で設定できない”の巻
SIMについては、みんなで情報を共有していました。現地 SIM の買い方、空港内の地図、会話例……。
そしてわたし自身は、不安だったので 日本でe-SIMを事前購入。着陸態勢に入った機内で「現地での設定手順」を取り出し、「よし、バッチリ」と思っていたのですが──
できましぇ〜ん!
どこをどう触っても設定できません。
ベテラン尚起さんの
「主催者が現地で何もできないなんて、ダメですよ!」という声が頭の中でこだまして、もはや半泣きです。
一方……ANA組の2名は e-VISAの書類不備で別室送り・1時間の問答 という大事件のさなかだったのでした。
◆ ついに──「逢えた〜っ!!」
その後、どこの地点で会えたのか、もう記憶が曖昧です。ただ、
「逢えた〜っ!!」
という瞬間の胸の底からの安堵だけが、じんわり残っています。
気づけば、迎えに来てくれたアジェイさんが「急げ!急げ!」と、わたしたちの荷物を両手にものすごい速さで運びはじめ、わたしたちももうはぐれまいと全力でついていくのみです。たいへんですっ。
ここはインド、デリー。
いま、わたしたちはクラクションが鳴り響く車列をくぐり抜け、感動の余韻は吹っ飛び“走って始まる研修” の幕開けとなりました。
◆静かに訪れる“感謝の夜”
その夜の宿は、川﨑あき子さんが手配してくれたデリーの〈ブッディストセンター〉というところです。
移動車の中で、アジェイさんが川﨑さんへ「無事に会えました」と報告してくれています(笑っ)。
その声を聞きながら、わたしの胸にふっと沁みたのは──
“あゝ、わたしはいつも誰かに助けられて生きてきたのだな”
気づかせてくれる人、導いてくれる人がいる。
わたしは自分で何でもできるタイプではない。
だからこそ、いただいたものは “行いで返す” しかない。
そう思いながら、翌日むかうリシケーシまでの道のりを心に思い描いていました。
そして、アーシュラムからの手紙にあった〈約束〉、大丈夫。きっと無事に果たせます🙏
つづく〜
今回の研修旅行では、「共に過ごす時間の尊さ」、
そして、「影響を受けることー共存」を改めて感じました。
研修中に感じたこと、気づき、喜びを、
少しずつみなさまと共有できたら幸せです。
ブログ、そして月刊の『新聞』(再スタート?)でも、
この美しく吉祥な旅の記録をお届けしてまいります。
どうぞお楽しみに。
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🌅 11月27日(木)【ヨギうた】
☕️アフター・ヨーガ〈ヨーギーのうた〉
連休明けの清々しい朝。
心の余白を整えましょう🍃🙏🍃
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🔶 シヴァーナンダ(カレンダー/No.27)

Every kind act, every kind word and behaviour
which tend to promote the happiness of others
are all acts of charity.
दूसरों की प्रसन्नता के लिए किया जाने वाला प्रत्येक भला कार्य,
प्रत्येक सहानुभूतिपूर्ण शब्द और व्यवहार, दान ही हैं।
dusroṃ kī prasannatā ke liye kiyā jāne vālā pratyek bhalā kārya,
pratyek sahānubhūtipūrṇ śabd aur vyavahār, dān hī haiṃ.
「人を幸せにする善い行い、
思いやりの言葉、やさしいふるまい――
それらすべてが“施し(チャリティ)”である。」
🍀
“施す”とは、お金でも物でもなく、
心の温度を分け合うこと。
やさしい言葉、静かな微笑み、相手を気づかう沈黙。
それらすべてが、ヨーギーの“日常のチャリティ”です。
ーーーーーーーーーーーー**
🔶 Heart of Sivananda(No.158〜160/第2章Ⅶ)
158. Yogasanas give exercise to all the muscles in a harmonious way,
whereas other systems of exercise bring only a fraction of the muscles into play.
Other systems are Rajasic. Yogasanas are Sattwic.
「ヨーガのアーサナは身体のすべての筋肉を調和的に働かせる。
他の運動法は一部の筋肉だけを使い、しばしばラジャス性を強める。
アーサナはサットヴァ(純質)の働きをもたらす。」
159. Yogasanas transcend athletics.
They effect equipoise of the mind.
They eliminate Tamas, control Rajas and increase Sattwa.
「アーサナは単なる“運動”を超え、
心の均衡(エクィポイズ)をもたらす。
タマスを取り除き、ラジャスを制御し、サットヴァを増大させる。」
160. Physical exercises increase the consumption of food and animal-passion,
whereas Yogasanas restrict the intake of food and control passion.
「普通の運動は食欲や情動を高めがちだが、
アーサナは反対に、食の欲求を静め、情欲を整える。」
🍀
アーサナは「整える行」。
身体を通してグナの流れが洗われ、
心の“透明度”が変わります。
ヨーガの身体技法は、精神にまで静けさを連れてきてくれます。
ーーーーーーーーーーーー**
🔷 仏陀の言葉(11/27)
「感謝の心を持つこと、
今日起こるすべてのことに。」
🍀
“良いこと”だけに感謝ではなく、
“起こるすべて”に感謝してみる。
それは、現実を静かに受けとめるサットヴァの練習です。
今日あなたの前に現れる出来事は、すべて“目覚めへの教師”です。
ーーーーーーーーーーーー**
🪔 詩・冬:カビール(Kabir)
“The Guest is inside you,
and also inside me.”
「“客人(ゲスト)”――それは、あなたの内にも、私の内にもいる。」
🍀
カビールは、
「神は“訪れる存在”ではなく、最初から内側にいる」
と歌いました。
冬の深さに似た、静かで確かな一句です。
ーーーーーーーーーーーー**
◆ しあわせになるよga(日本仏教の歩み)
第11回:法然(浄土宗)①
前回(25日)は、
平安後期〜鎌倉時代の流れを俯瞰しました。
ここから数回にわけて、
法然 → 親鸞 → 一遍 → 日蓮
と、一人ずつ “じっくり” 見ていきます。
🔸 法然(ほうねん)/浄土宗
幼くして出家した法然は、
荒れた世の中に生きるすべての人のために、
「ただ一声〈南無阿弥陀仏〉に救いを見出した」
という画期的な道を示しました。
・学問でもない
・身分でもない
・修行の才能でもない
――ただ “阿弥陀の慈悲” を信じて唱えるだけ。
ここに、誰にでも開かれた平等の仏教が芽生えました。
🍀
法然の念仏は、
ヨーガで言えば ジャパ(声の行) に当たるでしょう。
言葉を唱えるたびに、心は“帰る場所”を思い出す。
それが、法然の教えです。
ーーーーーーーーーーーー**
✨ 今日の結び
意図を澄ますと、行動が澄む。
行動が澄むと、人がやわらぐ。
今日の一つのやさしさは、世界をすでに明るく照らすのです🌿🕯
ではまた明日(^^)/~~~
🙏
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🌅 11月25日(火)【ヨギうた】
☕️アフター・ヨーガ〈ヨーギーのうた〉
連休明けの清々しい朝。
心の余白を整えましょう🍃🙏🍃
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🔶 シヴァーナンダ(カレンダー/No.25)

Man considers the actions
but God weighs the intentions.
मनुष्य कार्यों को महत्व देता है,
किन्तु भगवान अन्तर्निहित अभिप्राय को महत्व देते हैं।
manuṣya kāryoṃ ko mahatva detā hai,
kintu bhagvān antarnihit abhiprāy ko mahatva dete hain.
「人は“行為”を重んじるが、
神はそこに込められた“意図”を重んじる。」
🍀
なかなかポイントある言葉。
外から見える行為より、その奥の“心の向き”。
ヨーガは、表面を飾ることではなく、
“意図を澄ませる”静かな行の道です。
ーーーーーーーーーーーー**
🔶 Heart of Sivananda(No.155〜157/第2章Ⅶ)
*三つまとめてど〜ん♫
155. I am the actor, I am the enjoyer, I am the speaker;
I am a great man; I can do anything; I am predominant; I desire these—
these are said to be Rajasic Gunas.
「“わたしが行う、わたしが楽しむ、わたしが語る。
わたしは偉い、なんでもできる、主導権はわたしにある、
これがほしい、それもほしい”
――こうした傾向はラジャス(激質)の性質である。」
156. Sleep, sloth, delusion, heedlessness, carelessness, theft—
these are Tamasic Gunas.
「眠気、怠惰、錯覚、無自覚、不注意、欺き――
これらはタマス(鈍質)の性質である。」
157. In heaven or the astral world,
there is neither enjoyment nor misery for the person whose mind is filled with Sattwa.
「心がサットヴァ(純質)に満ちた人には、
天界であれ幽界であれ、“喜び”も“苦しみ”もない。」
🍀
ラジャスは心を外へ外へと駆り立て、
タマスは心を下へ引きずりこみます。
サットヴァは、そのどちらにも引かれない“透明な静けさ”。
その光の中では、「喜び」も「苦しみ」も、
ただ“過ぎゆく波”になります。
ーーーーーーーーーーーー**
🔷 仏陀の言葉(11/25)
「そろそろ、相手の気持ちを汲み取るチャンスです。」
🍀
自分を横に置いて、
そっと相手の風を感じる――
それだけで、サットヴァは静かに芽吹きます。
ーーーーーーーーーーーー**
🪔 詩・冬:カビール(Kabir)より
“Between you and the Beloved
there is only one veil: yourself.”
「あなたと“愛なる存在”を隔てているのは、
たった一枚――“あなた自身”のヴェールだけ。」
🍀
カビールは、
“自我が薄くなるほど、愛は近くなる”
という真理を詩にしました。
冬の空気に似た、深く澄んだ一句です。
ーーーーーーーーーーーー**
◆ しあわせになるよga(日本仏教の流れ)
平安初期 → 僧侶たちがつくった“日本の仏教の骨格”のつづき
前回は 最澄(天台)・空海(真言)を紹介しました。
今日はそのつづきとして、
**これ以降に日本で広まった宗派の“入口”**を押さえます。
🕊 平安後期〜鎌倉前夜に芽が育つ
平安の後期には、貴族文化の成熟とともに、
念仏信仰や浄土への憧れが深まりました。
・法然(ほうねん)/浄土宗
― 阿弥陀仏の慈悲を信じ、「南無阿弥陀仏」を唱える道。
・親鸞(しんらん)/浄土真宗
― 自力を離れ、阿弥陀仏の他力にすべてを委ねる。
・一遍(いっぺん)/時宗
― 全国を遊行し、すべての人に“踊り念仏”を広める。
・日蓮(にちれん)/日蓮宗
― 法華経の力を軸に、人々に生きる勇気を説く。
🍀
最澄と空海が“骨格”をつくり、
法然・親鸞・一遍・日蓮が“民衆へ開いた”。
ここに、日本の仏教の広い川が流れはじめます。
ーーーーーーーーーーーー**
✨ 今日の結び
意図が澄めば、行いも澄む。
相手を感じれば、世界もやわらぐ。
あなたの今日の小さなやさしさが、
サットヴァの光をそっと広げています🌿🕯
ではまた明後日(^^)/~~~
🙏
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アーシュラムからの手紙(後編)
手紙の後半には二つの大きな内容がありました。ひとつは 到着時に必ず提示する書類。もうひとつは 到着前までに揃えて送っておく書類。
これはもう、出発前の大仕事です!
わたしはまず、
「全員の e-VISA が取得でき次第、1か月前を目処に必要書類をご返信いたします」
と約束の返事をお送りしました。
◆ アーシュラム到着時に必要な書類
アシュラムの宿泊施設は限られており、また、常にお客様がいらっしゃるため、受付でご用意した宿泊施設をご利用いただき、ご都合に合わせてご調整ください。この確認メールのソフトコピーまたはハードコピーと、以下の書類をご持参ください。1. パスポート原本 2. ビザ/OCIカード原本 3. 住所が記載された書類(原本)と、上記すべての書類の写真付きコピーを、到着時に受付にてご提示ください。
確認のため必ずご提示ください。ご提出いただけない場合、ご宿泊をお断りさせていただきます。
受付の営業時間は午前6時から午後10時までです。営業時間内にご到着いただけるようご旅行の計画を立ててください。
◆到着前に送る書類(メール送信)
外国人ゲストをお迎えするディヴァイン・ライフ・ソサエティは、ゲストの詳細情報をインド政府内務省にオンラインで提出することが義務付けられています。そのため、外国人ゲストの皆様には、ご到着前に、ゲストの皆様ごとに以下の書類を、この「ようこそ」メールとともに、受付デスクまで直接お送りください。
i) パスポートサイズの写真のスキャンコピー
ii) パスポートのコピー
iii) Visa/OCIカードのコピー
インドご旅行の際は、パスポートサイズの写真を数枚お持ちいただくことをお勧めします。
この書類のやりとりは、少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが、アーシュラムとわたしたち訪問側の絆です。信頼関係の第一歩だと感じました。
緊張しつつも、誠実に、そしてスムースに対応したいと心に決めて取りかかります。なにも難しいことなどありません。書いてある書類を準備して返信形式で書類を送る、ただそれだけのことです。
そして旅には、到着時に必要書類を忘れない──
ただ、それだけです。
それだけですが、ふぅ〜っ……という深呼吸が必要でした(笑)。
◆ 書類を持つ意味(成瀬先生の教え)
最後に書かれている “パスポート写真数枚” のことは、故・成瀬貴良先生が2017年の研修説明会でおっしゃっていた内容でもありました。
「パスポートを紛失したとき、再発行で必要になるから必ず数枚持って行きなさい。」
そう、今回も持参する書類としてミーティングで皆へ申し伝えました。
◆ 荷物準備で大事なこと
荷物準備で気を付けることは、必要なものの優先順位がブレないようにすることです。
「あれも必要だ、これも必要」
──全部必要なのです(笑)。
でもまずは絶対の三つは
❶飛行機のチケット
❷パスポート
❸VISA
これがなくては日本を出ることすらできません。
次に、わたしたちの研修の目的である〈アーシュラム生活〉に必要書類を整えます。
◆信頼関係についての話
少し個人的な思いを書かせていただきたいと思います。
私が師から教えていただいたことに、
「言われるということはチャンス(機会)ですよ」
「頼まれたことにちゃんと応えられたら、それでいいんですよ」
そのとき胸にわいた「誠意をもってしたい」という気持ちは、わたしにとって “信頼関係とは何か” を考える種になりました。
成瀬先生はこうもおっしゃっておられました。
「ヨーガは信頼関係。信頼関係……ですよね〜」
アーシュラムのスヴァーミージー方は、どんなときもやわらかで謙虚な対応です。冗談を交えたりすることもなく、まっすぐとこちらの拙い英語でも粘り強く汲み取ろうとしてくださいます。たとえ言葉が少なくても、伝わるのです。
そんな姿勢に触れると、わたしの側も自然に背筋が伸び、
「まっすぐ応えたい」
と、そういう気持ちになるのです。
そう……信頼関係は関係です。一方通行ではなく、相互に育まれるものです。
グルデーヴ・シヴァーナンダの言葉に
「世界はあなたの鏡です。あなたがしかめっ面なら世間もしかめっ面をするでしょう。あなたが微笑むなら、世界も微笑むでしょう」
という一節があります。
ただ、「わたしがしっかりしていれば伝わる!」というのとは、少し違うと思います。これは “相互に働きあう鏡” であり、その人との関係の中で日々変わり続ける “応答” の積み重ねです。その経験し合う時間があって、信頼になるのだと感じています。
つづく〜
今回の研修旅行では、「共に過ごす時間の尊さ」、
そして、「影響を受けることー共存」を改めて感じました。
研修中に感じたこと、気づき、喜びを、
少しずつみなさまと共有できたら幸せです。
ブログ、そして月刊の『新聞』(再スタート?)でも、
この美しく吉祥な旅の記録をお届けしてまいります。
どうぞお楽しみに。
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