5/3「こころの灯をともす会」ボランティア活動報告
5月3日 火曜日 晴れ
3日目の今日は、2陣の到着で14名になります。
本日の行程は、被災地の視察。現実に起こった1000年に一度と言われるその災害を目の当たりにし、いまその歴史の中にあり共に生きる事を体感する日。ニュースなどの情報で見聞きするのではなくて、事実を理解する日です。
4:00 盛岡到着チームの送迎(夫)
4:30 瞑想
5:15 朝ヨーガ
6:00 朝食つくり
7:00 朝食
8:00 第1陣出発/今日の昼食つくりをして待機
昨日到着の2人は一足先に被災地を視察。各自が時間を有効に使って行動しています。
残りの4人で、到着組を待ちます。待っている間、今日一日の準備。昼食のおむすび40個を準備しました。
9:15 建築家チーム5名とトリャンバカムの佐藤亜矢子さん到着
建築家チーム:井坂幸恵さん、宮晶子さん、長尾亜子さん、木島千嘉さん、石黒由紀さん
「おつかれさまです。」「よろしくお願いします。」休むまもなく出発です。
9:30 視察へ出発
10:40 小本被災地にて第1陣と合流
12:30 島越にて海を見ながらの昼食
13:00 田野畑村・島越 視察
宮沢賢治の詩が書かれた碑が奇跡的に残りました。
この詩のような日々の景色、日々の音があったその日のことを…瓦礫の向こうに見ていました。
発動機船 第二 宮沢賢治
船長は一人の手下を従へて
手を腰にあて
たうたうたうたう尖ったくらいラッパを吹く
さっき一点赤いあかりをふってゐた
その崖上の望楼にむかひ
さながら挑戦の姿勢をとって
つゞけて鉛のラッパを吹き
たうたうたうたう
いきなり崖のま下から
一隻伝馬がすべってくる
船長はぴたとラッパをとめ
そこらの水はゆらゆらゆれて
何かをかしな燐光を出し
近づいて来る伝馬には
木ぼりのやうな巨きな人が
十人ちかく乗ってゐる
たちまち船は櫓をおさめ
そこらの波をゆらゆら燃した
たうたうこっちにつきあたる
へさきの二人が両手を添へて
鉛いろした樽を出す
こっちは三人 それをかゝへて甲板にとり
も一つそれをかゝえてとれば
向ふの残りの九人の影は
もうほんものの石彫のやう
じっとうごかず座ってゐた
どこを見るのかわからない
船長は銀貨をわたし
エンヂンはまたぽつぽつ云ふ
沖はいちめんまっ白で
シリウスの上では
一つの氷雪がしづかに溶け
水平線のま上では
乱積雲の一むらが
水の向ふのかなしみを
わづかに甘く咀嚼する
この詩は、大正十四年(一九二五年)一月七日
三陸地方を訪れた宮沢賢治が貨客船羅賀丸でこの地から宮古に向かった時の三つの作品の内の一篇です。
15:30 田老 視察
17:00 小本へ戻り明日の作業の打ち合わせ
18:30 風呂・読み聞かせなど、心の浄化の時間。
キールタンが心に流れました。
20:00 瞑想
1時間の瞑想。そのまま休みます。瞑想の時間が、今日の視察による心の悲しみ、動揺を十分に穏やかに静め、事実として客観視させてくれる時間となりました。シヴァーナンダ師の声が響きました。
「喜びを持って奉仕しなさい。絶えず奉仕の機会を求めなさい。」
「奉仕は神(今ここ)への礼拝です」
「与えなさい、与え続けなさい。」
・・・・はい。
21:00 就寝
おやすみなさい。今日のワタシと明日のワタシへ。
Om tat sat
つづく