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震災から2年目を迎える今

2012.12.05

Category { トリャンバカム・ヨーガ・センター盛岡 }
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今週末12月8日は、年末交流会が狛江泉の森会館で行われます。
この日、震災大きな被害を受けた三陸より、仮設住宅にお住まいの織り子さんが、東京までいらっしゃいます。
震災以来、傍らにいながら感じていたことは、先を見ない今に没頭している姿でした。
お誘いする言葉をいうことは、2年が経過しようとしている今まで発することはできませんでした。

少し変化があったのは、11月中旬のことでした。

小本の仮設に荷物の整頓があって日曜日に訪れました。
いつもなら、日曜日はゆったりと皆さんが仮設の外に出て話しをしたりする光景が見られるのが常でした。或いは、どこかボランティア団体さんがいらしてくださり、それに参加するという姿です。しかしこの日は、仮設に人がいません。唯一残っていたみなさんとお話できました。

「今日は、ほら、千さんと沼さんだからあ、みーんな迎えのバスが来て、乗ってった。家で一人までだから、あたしは留守番っ(笑)」
(そう、この日は、みなさんが前々から噂をしていた千昌夫さんと新沼謙治さんのコンサートが町民会館(内部)であるという日でした。仮設の人は、ひと家族でひとりまで、招待されました。)
「いんや、でもねえ〜…今日はみーんな宮古とか、盛岡とかに出かけていきましたっけ」
と言うのです。そして…
「この頃は休みさって、遠くまで車っこで出ていくっけね。」
「みんなどうしたかってねえ。買い物ですっけねえ…」
「いやホントに。このね…ここんとこでしたあ。出ていくことなかったっけ、いいんだか、どうだか。ハハハっ〜あたしは、なーんもいらんけね。」
と。
確かに…心で思いました。(これまでは、外へ出かけていくってことをしなかったものね・・・)
また、先日聞いたこんな話も、私の心で思い出されるように湧いてきました。

「ついこの間よ、主人がね、やーっとね、人の中に行ったの。人前に出ていくこと、あの日以来なかったから、初めてなの」
震災から2年になるこれまで、一切人前に出ていかなかったといいます。震災前は、バリバリの漁師、地元でも働き者のでタフと言ったらこのご主人、と代名詞になるほどだったとか。しかし震災後は、仕事であったわかめを中心とする漁ができなくなって(海の状態、道具や機械、漁船)、すっかり気持ちを閉ざされていたと言います。集会や説明会にも行かず、訪れてくる客と少し話しをする程度だったと聞きました。そのご主人が、やっと集会所で開催されたカラオケに行ったというお話でした。

被災後、家の片付け、仕事の再開、復興、復旧。
将来の心配、情報収集など
見聞きすることは心配ばかりで、外へ出かけていく気持ちにもならなかったのでしょう。

少しずつ。
なにかが、人の心の中で変化が生じているようです。

人が、ひとりひとりが、本当にやさしい社会を考えていくことをしていきたいですね。人に、自然に、社会に、今ある現場を思って、本当の意味でのやさしい関係をつくって、考えていくひとりとなりたいものです。。。

tomococococo

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