ー出来事ー「インドの叡智」学習会の様子
隔週金曜日の夜6時40分からは『インドの叡智』学習会。
ヨーガを深く、真面目に学びたい者が集まります。
ヨーガ・インストラクターの単位として受講する方もあれば、
この講座のみを単独受講され、インドを、アジアを知り、生活に結びたい…という方もいます。
ヨーガから入った興味ですが、この講座によって、
インド、古代ヒンドゥーの考え、いきることへ祈りを、ごく自然に理解していくことができます。自然に何気ないひとつひとつが理解されていくようで楽しいです。ごく自然で当たり前ということの、当たり前ではなく起きているということを。
前回7月1日からの続き・・・
心の統一の道ラージャ・ヨーガはサーンキャ哲学(数論)と結びつくことによって理論は完成し、ヨーガは単なる実践方法だけではなく、ヨーガ学派というヨーガ道(学派)として6派哲学として立派に成立しました。その理論を説いたのが『ヨーガ。スートラ』であり、実践を説いたのが『アシュターンガ・ヨーガ』と呼ばれるものです。そして、そのアシュターンガ・ヨーガはアシュタ=8、アンガ=部分 その名の通り、8つの学習が説かれています。
心の「段階」については、ヨーガだけではなくキリスト教の神秘主義にも「神秘階梯」がありますし、禅にも「十牛図」という修行の境地を説いた段階があると学びました。
その第1段階とも第2部門とも言えるヤマとニヤマの話からでした。
最初はヤマ
ヤマはしてはいけないこと
ニヤまはオススメのこと。
つまり
「〜しちゃだめだよ」
「〜してくださいよ」
同じことでも、少し違います。ただ禁止をいうのがヤマであるのに対して、二ヤマは1ランク上級、意志や思考を伴って、おすすめしている訳ですね。
成瀬貴良先生の分かりやすい例によって、
暴力についてを、
嘘ということについてを
盗むということについてを
性に対する心を学びました。
続いて ニヤマ
清潔への意識、
事足ることを、
熱についてを
学び続ける純粋さや
信じるという愛についてを学びました。
そして アーサナ について
堅固で安定したものとなったら
プラーナーヤーマ
心はなかなかコントロールすることができないけれど
呼吸なら意識で調整できる。
呼吸によって、心を制御しよう…
そしてプラティアーハーラ
身の回りの刺激に対して反応する感覚器官のコントロール
内的部門である
ダーラナー 集中
ディヤーナー 拡散、瞑想。禅。
サマーディー 三昧
深まっていく全部で8つの段階。
最後の先生のお話は分かりやすかった。
「自分の意志で頑張ってできるのはディヤーナーまで。最後のサマーディーは自分でできないんですね。向こうからやってくるもの、なんだ。睡眠のようなものです。寝る前にの準備は自分でいろいろできますね。帰ってきて、風呂入って、軽く食事をしたり一杯のんだりして(笑っ)、歯磨いて、さあ、〈寝る〉ぞ。そこまでは、みなさんも自分でできるでしょ。でも、いざ〈寝る〉というのは、どうですか?自分で〈5,4,3,2,1、はいっ〉って寝れますか?最後は向こうからやってくるもので、自分でなんとかできるものではないですよね。」
今日は〈ジニャーナ・ヨーガ〉の解説の入り口
〈バガヴァッド・ギーター〉の概略まで行われました。
ヨーガが理解されてきましたね。
また次回8月12日も楽しみです。
Om tat sat
合掌