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-本の紹介編-『シヴァーナンダ・ヨーガ』(善本社 成瀬貴良編訳)

2012.02.24

Category { サット・サンガ }
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シヴァーナンダ

愛と奉仕に生きた聖者の教え『シヴァーナンダ・ヨーガ』
前回は、シヴァーナンダジが出版した初めての本、初めての弟子について紹介いたしました。今日2月24日(毎月8日、24日)は、無私の奉仕の教え‐最初の布教活動の項をお伝えしたいと思います
毎回きりの良いところまでを紹介しますので、興味を持たれた方は「シヴァーナンダ・ヨーガ」をお読みください。)
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前回のつづきです。
(2月8日のブログです)
5 布教―無私の奉仕の教え
最初の布教活動
 

1932年(45歳)、スヴァーミー・シヴァーナンダは、ウッタルプラデーシュ州やビハール州に布教の旅に出ました。彼の教えは、キールタンによって至福が得られるというもので、旅には常に楽器も一緒でした。彼は行く先々で神の名を歌い、そして踊りました。歌って踊るサードゥはあちこちで話題になりました。最初批判的だった人たちも間もなく、態度が変わり、一緒に歌い出すようになりました。彼は汽車の中でも、船の中でも、どこでも、あらゆる機会に神の名を歌いました。また学校を訪れ、学生たちとも話し合いました。
 そのうちに、より多くの弟子がシヴァーナンダと共にいることを望み、彼のもとで教えを受けるようになりました。その結果、今までのスヴァルガ・アーシュラムでは手狭になり、そこを去る決心をしなければなりませんでした。シヴァーナンダはスヴァルガ・アーシュラムの静かな雰囲気が大変気に入っていましたが、弟子たちのためには仕方ありません。
 1934年の初頭でした。行く先もまだ決まっていないまま渡し船に乗りました。対岸に着くと、皆で済む場所を探し歩きました。シヴァーナンダに会いにくる弟子たちのためにも、あまり長い時間をかけられませんでした。
 最初の数日間、シヴァーナンダはラーマ・アーシュラムの図書館に住み、弟子たちはちかくのダルムシャーラーに滞在しました。
 やがて、もう使われていない牛小屋を見つけると、窓や壁を直し、そこに住むことにしました。彼らはそんな小屋でも十分すぎると思い、この小屋が見つかったことを神に感謝しました。結局、この小屋に8年間暮らすことになりましたが、本や紙類はシロアリに食べられてしまうというようなありさまでした。
 今日「ディヴァイン・ライフ・ソサエティ」として広く知られているシヴァーナンダ・アーシュラムは1936年に設立されました。アーシュラムの建物は、世界中の信者たちの献金によって建てられていったのです。献金はこの他にも、精神的なことを説いた小冊子やパンフレットのために、また、病気のマハートマやサードゥたちの薬代として使われました。

 シヴァーナンダは外に出て弟子を探すということはしませんでしたが、1940年までにアーシュラムの入居者は非常に増えました。他の人たちと同様に、シヴァーナンダ自身もアーシュラムを維持していくために多くの仕事ができました。
 この間、200人にものぼる人をサンニャーシンや*ブラフマチャリヤに導いたり、アーシュラムの滞在者のために*「20の大切な心の教訓」をつくりました。
 1941年2月18日(54歳)、シヴァーナンダが「パラマーナンダをアーシュラムの責任者とする」という書置きを残して、アーシュラムから急に姿を消してしまうという出来事がありました。心配した弟子たちはガンジス河やジャングルを一生懸命に探し歩きました。
 シヴァーナンダは2,3日後、ジャグディシュプルという村に立ち寄りました。村人たちはシヴァーナンダが自分たちの村に立ち寄ってくれたことに感激しました。2月24日、シヴァーナンダはジャグディシュプルの村の信者たちをつれてアーシュラムに戻ってきました。何日も心配していたことを話すと、今回のことは、皆を試すために仕組んだものであること告白しました。彼がいなくても、弟子たちがお互いに助け合いながら修業し、アーシュラムを維持できたことに非常に満足しました。
 1942年にはパラマーナンダを布教の旅につかせました。

*ブラフマチャリヤ:修行僧。梵行期。学生期。ヴェーダを学ぶ時期。『ヨーガ・スートラ』におけるヤマの項目の1つ。
20の大切な心の教訓
1.毎朝4時に起きなさい。この時間帯はブラフマ・ムフールタと呼ばれ、神を瞑想するのに適したたいへん素晴らしい時間です。
2.アーサナ:顔を東か北に向けて、
パドマ・アーサナかスカ・アーサナでジャパや瞑想を30分しなさい。そして徐々に時間を増やしていって3時間行うようにしなさい。禁欲(brahmacarya)と健康を維持するためにシールシャ・アーサナやサルヴァーガ・アーサナを行いなさい。
3.ジャパ:オーム、オーム・ナモー・ナーラーヤナーヤ,オーム・ナマシヴァーヤ,オーム・ナモー・・バガヴァティ・
ヴァースデヴァーヤ,オーム・シャラヴァナバヴァーヤ、シーター・ラーマ,ハリ・オーム,ガーヤトリーなどのマントラを,好みによって108回から21600回,毎日繰り返し唱えなさい。
4.食事:サットヴィックな食事をしなさい。チリ,タマリンド,にんにく,たまねぎ,酸っぱいもの,油,マスタード,阿魏(ういきょうの類)の樹脂などは取らないようにしなさい。適度な食事をしなさい。胃に負担をかけないようにしなさい。1年のうち2週間,食べたいと思うものを取らないようにしなさい。質素なものを食べなさい。ミルクやフルーツは集中力を高めます。生命を維持するための薬のつもりで食事を摂りなさい。悦びのために食事を摂るのは罪です。塩と砂糖を1ヵ月摂らないようにしなさい。チャツネを用いない米,ダール(豆),パンでじゅうぶん生きていけます。ダールに入れる塩,チャーイ,コーヒー,ミルクに入れる砂糖は最小限にしなさい。
5.瞑想に適した場所に、カギのかかる瞑想のための部屋を持ちなさい。
6.資力や財産に応じて,1ルピーにつき6パイサの割で,毎月,規則正しく寄付をしなさい。
7.スヴァーディヤーヤ:系統的に毎日30分から1時間,ギータ―,ラーマーヤナ,ウパニシャット,ヨーガ・スートラ,バイブル,コーランなどの聖典や経典を勉強しなさい。
8.注意深くヴィーリャ(活力)を維持しなさい。ヴィーリャは活動や示現の神です。ヴィーリャは力です。ヴィーリャはすべての富です。ヴィーリャは生活,思想,知識のエッセンスです。
9.心からいくつかのお祈りを覚えなさい。そして坐ったらすぐに,ジャパや瞑想をする前にお祈りを繰り返しなさい。そうすることによって,心は速やかに向上します。
10.サット・サンガをしなさい。悪い交際,喫煙,肉食,飲酒は永久にやめなさい。悪い習慣を増長させないようにしなさい。
11.エーカダースィの日には,断食をするか,ミルクかフルーツだけを摂りなさい。
12.ジャパ・マーラー(数珠)は,いつも首にかけるか,ポケットの中に入れておきなさい。寝るときには枕の下に置いて寝なさい。
13.毎日2~3時間,マウナ(沈黙の行)を実行しなさい。
14.どんな犠牲を払ってでも真実を話しなさい。多くを語らず,最小限にしなさい。やさしく話しなさい。
15.必要なものを減らしなさい。シャツを4枚持っていたら,2~3枚に減らしなさい。幸福で満ち足りた生活に導いてくれます。不必要な心配はしないようにしなさい。質素な生活をし,高度な考えを持ちなさい。
16.誰に対しても,決して害をくわえてはなりません。怒りを,愛によって,寛容さによって,同情によってコントロールしなさい。
17.召使に頼ってはいけません。独立独行はすべての美徳の中でも最も美しいものです。
18.犯した過ちを,寝床につく前に,その日のうちに思い起こしなさい。毎日,日記をつけ,自分で反省しなさい。過ぎ去ってしまったあやまちのことで,翌日もくよくよと思い悩んではいけません。
19.死が待っているということを,いつも忘れないようにしなさい。義務を怠らないようにしなさい。純粋な行為をしなさい。
20.朝,起きたらすぐに,そして寝るまで,神のことをずっと思っていなさい。そして自身を完全に神にゆだねなさい。
以上のことはすべて,精神的な行のエッセンスともいうべきものです。あなたを解脱に導いてくれるでしょう。これらすべての精神的規範は厳格に守らなければなりません。おのれに対して寛大になってはなりません。
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シヴァーナンダジーの布教活動の一番の特徴といえばキールタンでしょう。そこに集う者が一緒に参加できるすばらしいものです。ヨーガの哲学や思想といった難しいことは必要ありません。ハーモニウムや打楽器の音を奏でたり聞きながら声に出し、皆で一緒に歌うことはとても気持ちのよいことですね。一小節ずつ繰り返し歌うので、サンスクリット語を知らない者や歌の歌詞を知らない私達でも簡単に歌うことができます。
当時のシヴァーナンダジーの大きくて力強い歌声やそこから沸き起こる魂の舞いは、さぞかし私達の体に、心に響き伝わったことでしょう。。。。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、実は狛江校でもキールタンが行われています!!アンナ指導員のハーモニウムによる誘導のもと狛江の皆さんもご一緒にいかがですか?
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シヴァーナンダ・アーシュラムが設立してからシヴァーナンダジーは活動的に布教していきますが多くの求道者のためにつくった<20の大切な心の教訓>は私達の生活の中にも取り入れたいエッセンスではないでしょか。風土、食べ物、信仰などの違いはありますが、ヨーギーのココロには何かしらの響きを与え、実践することで思考や情緒に変化が現れるような気がします。厳格には守れなくても一つ一つ清らかなエッセンスを加えていくのはどうでしょう☆シヴァーナンダ・ヨーガを読んでいる者にも善き種子が播かれてゆくようです。シヴァーナンダジーの教えに触れ合えることはこれから先の生き方を歓び満ちたものに導いてくれます。そして、キールタン♪神の名を繰り返し歌いますが、神様のことがよく分からなくてもまず体験してみると何とも言えない心地よさが生れますよ。キールタンの詳細は指導員にお尋ね頂くかHPをご覧ください。
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