日本の風習の底流にあるヒンドゥー教 ーお供え餅編ー
カテゴリーのヨーガ生活と教室トークに、長又先生がどんと焼きのことを書いてくださいました。
お供えの花やお飾り、餅や団子、日本の象徴的、伝統的慣習のように感じます。
しかしもとをだだすと、どうやらヨーガの地、インド、そして土着的信仰であるヒンドゥー教にいきつくようです。今日は、ヨーガ談義ーお供え餅編ーで紹介です。
ヒンドゥー教の家庭の重要な行事に、祖先崇拝があります。
人間の生命は死をもって終結するのではなくて、霊魂は生き続けて、死後も生前同様にあの世から私たちを見守ってくれているのだという信仰です。いわゆる輪廻転生の思想に基いています。それ故、子や孫は、ご先祖さまに飢えや渇きといったひもじい思いをさせないように、生きているものの義務(つとめ)として、毎朝祖先の霊に水を、米や豆で作った団子を、花を備えて霊を宥めます。
・・いかがでしょうか、私たち日本人の考えや風習と大変似ています。同じですね。
祭壇にお供えする餅(或いは団子)を「ピンダ」といいます。
また、「ピンダ」には、その他の意味に一族の有力な団結の絆の意味あいもあります。
また、余談ですが、こうした家庭の儀礼は、家長のつとめであり、夫側の親戚一同を「サピンダ」といい、先祖供養を継承する男がいなくなることは「ピンダロパ(ピンダの生滅)」と言って、非常に不吉なこととして恐れられ、嫌がられました。こうしたことから、ヒンドゥー教の新婚夫婦の最大の願いは、一日も早く、またひとりでも多くの男子をもうけ、亡き祖先や親兄弟を安心させることなのです。
さてさて。
小正月の習わし、今度はヒンドゥー教ではなく、
こちら岩手県は岩泉町です。
水樹(枝が赤くなります)に、米で作った粉で色をつけて団子をつくり枝にくっつけて祀ります。
寒空の田舎には、色がなくなる冬、なんとも可愛らしい光景になります。
水樹団子と呼ばれるお供えです。
さっそくこのお飾りのある古民家、八重樫家の智子さん(このブログの写真のほとんどがこの智子さんのお写真です)よりe-mailをいただき、教えていただきました!
この水樹団子は、一日で一気につくり上げるのだそうです。
大変大きなものですし、町の中にもたくさんありました。
水樹団子作りを囲む様子を想像すると、寒い寒い冬もあったかな温もりを感じますね。
何時までかざられるのでしょうか???
次回訪れる27日まであるといいなあ〜