『バガヴァッド・ギーター』の学習会(8月の報告)
第3章 カルマ・ヨーガ
今月(8月)は第3章10〜25節でした。
3-10
・プラジャーパティについて
創造神です。何かを創る神様。人間を創ったのもプラジャーパティについて。
a)ヴェーダの時代は→インドラ(雷神)、サヴィトリ(太陽神奨励)、ソーマ(酒の神)、ヒラニヤガルバ(太陽神金色の胎児)らのことをプラジャーパティと
b)バラモン教時代はブラフマーのことをプラジャーパティと
c)プラーナ文献では10人の聖者をプラジャーパティと
→ プラジャーパティは→「時代によって違うんですね。」
・如意牛について
→ごちそうや兵隊さんとか、何でも出してくれた如意牛。確か、ヴァシュシタという聖人の持ち物。
3-11 祭祀とともに人を創られた
→つまり、そもそも人は祭祀をするために作られた。だから、祭祀をしなさい。それは神を繁栄させること。
3-12 (11節を受け)わたしたちが祭祀をすると、神様は食べ物をくれる。その、するべき祭祀とについて
→バラモンさんがする祭祀ではなくて、行為の本源(もともと人が創られた意味、生まれた意味)のことを言っている。それは「祭祀とともに人を創った(3−10)」なので、私たちの行為のことをここで祭祀と言っている。
3-14 祭祀をする代わりに与えられる食べ物について
→食べ物は雨によって生育する。
その雨は雨乞いなどの祭祀から生じている
だから、全てが祭祀をする人の行為から生まれている
故に、行為しなさい、つまり祭祀をしなさいと強めています。
3-15 節の「行為はブラフマンから生じる」と、「ブラフマン
は不滅から生じる」という2つのことばで使われている
「ブラフマン」の違いを知る必要があります。
※哲学的には、サーンキャが出てきたり、ヴェーダがで
てきたりします。
<Q&A や感想>
とくに質問は出ませんでした。
私たちが疑問を持つ気持ちと同様に、ここではアルジュナが問い、細かくクリシュナが応答してくれています。クリシュナの説明で私たちも納得させられているのかもしれませんね(笑)。
次回は9月28日(金)
続きから勉強します。
少しづつ進みますので、頭でっかちになる手前程度の1時間。
一ヶ月に一回ペースですから、復習が十分にできます。
『ギーター』を読んだことがある人も、この講座で熟読しませんか。
サンスクリット語からの訳ですから、英語訳からの解釈と変わることもありますよ。
解説は原点に返ったところからなされる、成瀬貴良先生独特のまっすぐで色付けや推測のない解説です。
■毎月第3週目(金)
■13-15時
■喜多見地区会館
■要申込
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Tryambakam Yoga Center