『織り織りのうた』とは、手織りのヨーガ・マットのことです。
また、その製作作業そのもののことです。
物質が氾濫し、競争し、生まれては消えるこの移り変わりの速い現代、人びとは優れたモノ、より高価なモノに執着し、探しものをし続けているようです。
・・・求めているのは、モノなのでしょうか?大量生産、流れ作業、無差別な消費者に向けた「モノ」にものの使われることへの歓びの「ココロ」は在るのでしょうか?もはや、「モノ」は経済の媒体にすぎぬ「モノ」になってしまったのでは?本来、どんな、どんな些細な「モノ」にも使われる「ココロ」があるのでは?それが、ヒトが必要とした「道具」なのではないでしょうか?
ヨーガの道具に着眼しました。ヨーガそのものは、大変自然であり、自然との調和を育むものです。被災地でヨーガをお伝えしようとした時、マットが在りませんでした。購入するお金もありませんでした。支援物資がありました。到底着ることのできない素材を利用して割き、織って、マットをこしらえました。
・・・ヨーガの「道具」としてあたたかな手織りのマットはいかがでしょうか?ひとつひとつが手作業。あっという間に「ヨーガ・マット」は仕上がるわけではないのです。ひと織り、ひと織り、ひと作業、ひと作業…織られていくんです。
まもなく、当初はトリャンバカムの皆さまが被災地へ贈り物として織ったマットでしたが今度は被災地の方によって織られ、贈られてまいりますよ!購入を希望される方は、10月1日より購入受付開始!!一足先に、9/23(祝)に行われる『ヨーガフェスティバル2011』(ヨーギーが一同に会します)で紹介してまいる予定でいます。応援ください。
8月27日(土)定例学習会の後は
Y.L.S.ことヨーガ・ライフ・ソサエティの善き同志と語り合います。月に一度、普段はあまりしない余談をあえてします。「今」こそヨーガ。そして私たちが働けることは?2012年を計画します。
そのまま家に帰ると今度は岩手へ出発しました。
車はどんどん日本を北上して、朝を迎えます。
東京ー盛岡 7時間。
そこから2時間走ると岩泉町、さらに小本です。
今月は、8月で慰霊の月。
騒がしい動きはせずに、夫婦2人で訪れました。
花火プロジェクトに継いで2度目の訪問。
先ずは
『織り織りのうた』手織りヨーガ・マットの詳細の取り決めです。
東京と岩手でスタートする足並みや統一事項を確認です。
ちょうど10時に岩泉町に到着。
先ず
訪問の度にお世話になっている早野商店へ寄りました。
震災直後は津波で流されなかった三陸のワカメを販売に、都庁や丸の内、東京都のあちこちをまわりました。東北は震災で打撃を受けましたから、こうした活動も町の元気に通じます。
また現在は食用ほおずき(ヨーガ生活ーごはん編ー参照)を売り出し中。岩手岩泉町の町おこしになるかっ?!
さて、この早野商店さんそのルーツは、
川で転覆し流されたこの看板のご先祖さまが、
白ぎつねに助けられ、以来お稲荷さんに昆布巻きを奉納し、その昆布巻きがおいしいと言うことで商品にして売り始めたというのがはじまりとか。
そして、この日は大安吉日ということで、お稲荷さんにお参りに行きますから、是非一緒にどうぞということになりました。
ご先祖さまへの挨拶と、
すばらしい響きを聞き、善い時間をすごさせていただきました。藤原麻衣さんが歌われている様子はこちらのYouTubeからご覧いただけます。
さて、11時過ぎ。
『織り織りのうた』の打ち合わせに向かいます。
おおっ!オドロキました。
こんな看板が出ているではありませんか?!
小本の被災者がこの糸ばた工房で作業をしていきます。
リーダーとして、全てを取りまとめてくださると
あたたかな協力をいただいたのは、
糸ばた工房の和久石タイ子さんです。
意気込み感じます。
とてもとても力つよく感じましたっ
東京本部も負けていられませんっ
話し合いは細かく打ち合わされました。新しい秘密兵器を取り入れ、たっぷりとしたマットの幅を決めていきます。
さらに、昨日の日中に提案いただきましたパッケージの案をお伝えし、織り織りのうたマットのパッケージまで、ひとつひとつ決定事項に。ここでも活動の歩みは織られてていきます。
どうぞ、宜しくお願いします。
お腹すきましたね〜。1時を回っています。
隣にある古くからの食堂へ駆け込みました。
さあ、午後になってしまいました。
グズグズしてはいられません。
持ってきた主人のひとりプロジェクト。ベンチの設置に行かなくてはっ。
その報告はこちらをご覧くださ〜い。
あっという間の一日。
一日はどうにでもなるものです。
そして現代は、こうして数時間あれば日本縦断も可能なもの凄い時代です。
「織り織りの唄」
~手織りヨーガマット製作を被災者の仕事に~
『織り織りの唄』
日々の「時」は唄のようなもの・・・。
全てがあるべきして起こり、響いている。
どんなことも「それ」と受け入れて、
「折々の時」は、まさに時を奏でるように
・・・織られていくのです。
人の人生はそんな風に織られていくのでしょう。
『織り織りの唄』のヨーガ・マットには、そんな想いがあります。
使いたい方に、買って頂きますが、
営利が目的ではありません。
この『織り織りの唄』を知って、使っていただくことで、
皆様の日々もまた、結果を求めること無しに、
豊かに、楽しく織りを重ねていく欲しい・・・。
トリャンバカム・ヨーガ・センターでは、
東京チームとして、
今後も「マット製作ボランティア」を継続していきます。
『織り織りの唄』の主旨に賛同し、
共に長くお手伝いいただける方の登録をお待ちしています。
ご希望の方は、こちらよりメールでお申し出いただくか、
教室に設置されています「支援活動員申込用紙」をご提出ください。
また
マットの材料となる“Tシャツ”をたくさんたくさん受け付けています!!!足りません。眠っているTシャツがありましたら、レッスンの際にお持ちください。直接送っていただいても結構です(送料自己負担になってしまいますが)。子供のカラフルTシャツ大歓迎!です。裂き織りだけではなく、 衣類としての“Tシャツ”も同時募集です。大きめのものがよく新品でなくてもかまいません。
郵送頂く場合は下記へお願いします。
〠027-0501
岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉村木22−1
糸ばた工房
和久石タイ子 様宛
※和久石タイ子氏は、勢力的に仮設住宅で不便な生活をされている方の心のケアだと、『織り織りの唄』に賛同してくださいました。普段は「糸ばた工房」で「うれら織り」の活動をされています。
ー盆の帰省から帰る夜明け…車窓で想ったことー
「何でもしよう、できることを。」「今度は、この時代を生きていく私たちが伝えていく。」と、堤防を歩くお父様の背中をみて想いが誓いになった夫婦二人の新しい歩みの日は…3.29。震災後17日が経った日だった。
たくさんの言葉が巡る…
必ずまたやってくるとは思っていたが、その日が、80も過ぎてやってきたか・・・。いくつもの震災や火事を経験してきて無事だった蔵もやられたか(流されたか)…。
未練もしようがないほどぜんぶぜんぶ無くなりました。
もうちょっと待ってくれたらいいのに。。。(生きている間にあるとは)
ずっと伝え継がれてきていましたから、「津波がくるぞ」って。
自然と暮らすということは、こういう事です。いつも恵んでくださる大きさと、恐ろしく大きい、2つの大自然です。
支援活動をしようと誓ったそのこととは…
無くなったのだから、モノをさしあげようとしたのではないのです。
支援される人も、する人も、モノのない状態を知り、今一度モノに気付き、頂いていることを理解して欲しかった。
困っているのだから力を貸してあげたのではないのです。
支援される人も、する人も、一人では何も出来ないことに気付き、本当に困り、寂しく苦しいことに気付いてほしかった。
お金がないから寄付を募り、支援したかったのではないのです。
支援される人も、する人も、金という暮らしと向き合い、金が本当に生きる使い方を見つめ直したかった。
織り織りのうた(手織りのヨーガマット製作)は、そういった【折り折りの時の流れに気づく】作業の場であり、そうして仕上がったマットは、それら全てを受け入れてくれる【ヨーガの場】となる…こういった響きの織り重なった現れになるだろうと考えたのです。