第1日目 7月29日(金)
{本日の行程}
0645 盛岡駅バス着(高速バス)
0700 朝食
0800 ちょい乗りレンタカー盛岡西口店 車3台
ーーーーー
0830 全員集合:盛岡駅西口マリオス1階市民文化ホール入口付近(バスプール下)
1000 被災地視察(宮古)
1100 被災地視察(田老)
1200 昼食(途中 道の駅)
1300 田野畑村ハックの家打合せ
1500 被災地視察(田野畑)
1600 被災地視察(小本)
ーーーーー
織り織りチーム(智子)
1200 寺崎さん岩泉合流
1300 田野畑「ハックの家」打ち合わせ
1500 ヨーガ・お茶
1630 小本仮設住宅支援物資バザー
ーーーーー
1700 小本仮設住宅集合「織り織りのうた」説明会 全員合流
1900 あっけら館着・入浴
2000 あっけら館にて懇親会 *西尾さん(大阪)合流
2100 瞑想(自由参加)
2150 就寝
8時にレンタカーを借り、2台は被災地視察に向けて出発。
観ることはとても大切です。
新聞やテレビ、雑誌ではなく、
目で見て、
全身で理解します。
2度目のみなさんは現地を再度見学し、何をどう感じたのだろう。
こうした視察によって初めてわたしたちは、被災地の皆様とのふれあいの場を共にできるのではないでしょうか。
智子の車は一人、岩泉へ直行します。
もろもろの準備です。
田老地区へ移動。
写真では5ヶ月前の3月30日と比較しています。
13:00 全員が田野畑「ハックの家」に集合予定。
『織り機のうた』プロジェクトについての打ち合わせを予定していました。
施設長の竹下敦子さんは、お母様を継ぎ、ここ「ハックの家」の管理を任されていらっしゃるようです。「ありのまま」に意欲的に活動奉仕されている方という印象を受けました。毎日、大変なご労力であられるでしょうに、そのお顔はピカピカ輝いています。この日、夏休みで、重度の障害を抱える子供たちの支援が急遽入ったと、大変忙しく動き回られていました。
「ハックの家」は、我々にとってこころ強い原動力となることでしょう。
ここでも、『織り織りのうた』は奏で合うのです。
東京×岩手
被災者の方々や身障者、心を織りに任せる方々が奏で合うのです。
視察の最後に小本の仮設住宅を訪れます。
夕方から、仮設住宅住民を対象とした、
「織り機りのうた〜被災地に仕事を〜」プロジェクトの説明会を行います。
「尋常でないんですもの」と、住民の方が言っていました。
しかし、世界中の人々が、この震災後を見守っています。
前進しましょう。
今目の前にあるできることだけを見て。
そして、ここから発信しましょう。
あたらしい地球の生き方の提案です。
そのために、織りの時の中に心を捧げ、
心と身を浄化しましょう。
そんなメッセージが伝わればいいです。
そして具体的な日々の実践までの説明を伝えます。
説明会中は、子供たちが別室で何か・・・楽しくしてたよ。
絵本作家の宮沢さんは、柳沢さんの持ってきたマグネットを上手に利用して、子供たちと別世界〜。竹村さんも楽しく子供たちをサポートしていた。
集会所を出るともう夕方。
!!ベンチ発見。
4人組の漁師おじさんらが製作したそうで、いつも座っていると聞きました。
今日が穏やかに終るでしょう。
一日を振り返ります。
第2日目 7月30日(土)
{本日の行程}
0400 起床
0420 瞑想(自由参加)
0500 朝ヨーガ(岩泉町ウレイラガーデン)
0600 食事支度
0700 朝食
0730 出発
0830 宮古ボランティアセンター集合
1200 昼食(各自)
1300 ボランティア活動
1500 ボランティア活動終了
1600 浄土ヶ浜観光遊覧船(希望者)
ーーーーー
織り織りチーム
0900 朝ヨーガ(小本仮設住宅集会所)
1030 「織り織りのうた」ヨーガ・マット体験実習会
1200 昼食
1300 「織り織りのうた」ヨーガ・マット体験実習会
1500 ヨーガ・お茶
1630
ーーーーー
1600 小本仮設住宅集合
1800 田野畑村音楽祭「ソング・オブ・ヘブン」
2030 あっけら館着
2100 瞑想
2200 就寝
朝4時過ぎ
古いトタンの屋根に響く、明け方から降りだした雨。
清らかな時間です。
昨夜は皆早くに休みました。
三々五々瞑想部屋に集まります。
聖なる沈黙が守られます。
・・・
・・・
・・・
5時
トオオオ〜ン・・・・
鐘の音。
このまま今日は室内でヨーガとなります。(予定では、宇霊羅山のウレイラガーデンの菩提樹の下でヨーガを予定していましたが、雨。変更です)瞑想とヨーガによって、この肉体にもともとあった、生き生きが輝きました。ボランティア活動にとって、ヨーガや瞑想の時間は大切にされねばならない時間なのです。潤いの源泉、力の源泉、生きる源泉となるのです。疲れない、はたらく器となれる純粋な心と強健な身体をつくります。勿論自由参加ですが、『東北に心の灯をともす会』では大事な大事な時間なのです。参加希望の方は、そのつもりでどうぞ〜♪
Om … shanti shanti shantih
Hari om tat sat
6時、さあ、朝食つくり。
6時30分が皆様との朝食時間。
{今日の朝食メニュー}
小豆のミルク粥
味噌汁
ひじき煮
漬物
お好みでパン
お好みでラタトゥイユ
朝食後は、各自で・・・
{昼の弁当のおむすび}を自分で食べれるだけ、食べられる大きさでこしらえます。(このアイディアは、参加してくださった小林真希子さんからの提案。とても機能的なアイディア。早速今後にも活かします。)
7時30分
弁当を持って出発!
今日はなんと3チームに別れての活動。それぞれが、自分の出来る力を使って帰ってくるのだよ〜\^。^/
☆Ⅰ 宮古deボランティア隊
小林真希子チーフ(豊んなボランティア活動の経験を活かして、皆をリードしていただきます。)
西尾真由美さん
宮沢佳奈枝さん
竹村裕美子さん
三浦逸朗さん
☆Ⅱ 小本の箱石義郎邸(親戚)の助っ人トリオ隊
三浦 暖ちゃん(小5)
三浦 恭子さん
早野 正寿
☆Ⅲ「織り織りのうた」ヨーギー隊
寺崎 慈子さん(織りの先生 技術指導)
柳沢 ゆき
早野 智子
さて、宿泊のあっけら館から車で20分の小本仮設住宅へ
☆Ⅲ「織り織りのうた」ヨーギー隊
仮設住宅はこんな感じ。
この小本団地は100数世帯が入っています。全部で200名程でしょう。
一人だと4畳1室
2人以上は4畳2室と小さな台所と洗面と風呂。とてもとても小さいです。
朝ヨーガには11名の方が参加くださいました。途中から入ったり途中で抜けたり、また入ったりと、「偵察」という方も。
龍泉洞ホテルで避難所生活をしていた時から参加してくださっている方のお顔も見えます。どうしても、ヨーガというと「ムリムリ、膝が痛いもの」とか「ヨーガは無理だっペ」と応えがかえってきます。トリャンバカムで実践するヨーガは、できるとか、できないとかではなくて、その場その場の状況を感じていくこと、どれだけ出来るかではなく、どれだけ向き合えるかを実践します。
従ってとってもとっても易しく、だれにでも行うことのできるヨーガです。
私自身も6〜7年前までは、今実践しているヨーガを理解できずにいました。
現在支えていただいている成瀬貴良先生の教えもあって、伝統的なインドは古代ヒンドゥーの流れに沿ったヨーガのスタイルが、最も自然で平和で心の平静へのヨーガだと気付き今があります。全うして参ります。
成瀬貴良先生、ありがとうございます。本当に、どんな方にも受け入れていただけるヨーガです。そして、いつも心で想います。シヴァーナンダさんなら今どうするだろう…って。
智子がヨーガレッスンをゆったりと進めている中、扉で仕切った小さな小部屋では、寺崎慈子先生(ニット&健康カフェ悠々)と柳沢ゆきさん(トリャンバカム会員)が、縦糸張りや糸の巻き取りに一心不乱で準備をしてくださいました。これが、織りの大変なところなのです。10時30分にレッスンを終え、のぞきましたが、「まって、あとちょっと!たいへんよお〜泣いちゃいそうよ」と慈子先生。「あ〜泣かせちゃったな・・・がんばってください。繋ぎます」と再び作業を続けていだだき、私は、皆さんとジェイソンTea(超、健康茶です)でノドを潤すお茶の時間とし、いろいろお話をうかがいました。
お茶しながら、印象に残った話しが2つあります。
ひとつは
「ボランティアの方は本当にいろいろしてくださって、ありがたいのよ。でもね、1回きり。何回も来てくれるのはオタクさんくらいよお〜」
ナルホドな。
だから子供たちも「さよなら慣れ」しているって宮沢さんが言っていたなあ。
二つ目は冬の話し
「短い夏も、こんなに涼しいと、冬が怖いよ〜」
「ここの前の坂あるでしょ(住宅の前はちょうど山をくだってくる坂道です)。ここは昔からだれも通らない、冬は閉ざされる道なんだ。山の下で凍った雪が一日中陽を浴びないのよ。陽が当たらないの。だから怖がれてみんな近寄らないの。寒いし、自己が多いのよ〜」
「この団地も山側の1棟から4棟5棟までは一日中陽があたらないの。今はいいけど、冬はもう・・・あ〜怖い!寒い寒いんだあ。私のうちは1棟だから、最初くじ弾いたときに、そればっかり心配になったあ。」
ソウナンダ
1〜12棟の中で、そういうきびしい差があるのですね。。。
そろそろどうかなあ〜
「さあ、織りの準備をしてくださっているんです。そろそろ織れるでしょうか…。」
と仕切りの扉を開けると・・・
「ふはあ〜」
と、猛烈に頑張ってくださったのでしょう、寺崎先生と柳沢さんは力を使い切った!といった状態でした。
そして暖(ハル)ちゃんらの助っ人トリオ隊☆彡
箱石家では、雨が降ってきてしまい、作業ができず、この日の手伝いがなくなってしまいました。そこでリーダー正寿くんの提案で、「岩泉ってどんなとこ?!」見学ツアーになりました。
初めての鍾乳洞体験です。龍泉洞へ向かいました。
世界一の透明度を誇る岩泉の龍泉洞。
その水の青い透明度は、吸い込まれそう…
深い地球のそこを覗くようです。
神秘的な体験です。
・・・最近、過剰なライトアップが、少々???ですが。
昼は☆Ⅲ「織り機のうた」隊と☆Ⅱ トリオ隊と一緒に昼食に。
朝、自分でにぎったお結びと漬物でもぐもぐタイム。
昼食を終えると暖ちゃんも織りに挑戦!
午後は、智子一人でも「織り織りのうた」を見てあげられるだろうということで、織りとヨーガを引き受け、トリオ隊+、縦糸張りに精根尽きた寺崎先生と柳沢さんは、「三陸を観る」に出かけることになりました。被災地の視察をしてきましたが、今日の午後は、海に出て、海から陸を眺めます。
さてさて、朝一番に出発した
☆Ⅰ 宮古deボランティア隊と、午後の様子はこのあとにつづく…♪
昼休みに、施設をよくよく見ました。
午後も静かに動き出し、1時になるとまた皆さんちらほらと集まってきてくださいました。
小さな部屋へ移動し交代で織ります。
この日の午後は、集会所に別のボランティア活動が入りました。そのため、我々は大部屋から、小部屋に移動しての作業。
やってきたボランティアさんは福岡から!
内容は「お線香をつくろう!」でした。
織りをしながら良い匂いがたち込め・・・
思わずYogaに入る(瞑想)早野の智子さん。
線香作りと、織りを、行ったり来たりする人がほとんど。
織りを待っている間は線香作り、線香をこねて成形し(粘土のように作るのです)陽に干している間は織り…なかなか文化的な集会所です。
思わず口走りました。
「皆さんこうして、文化活動がいっぱいできていいですね〜」
「そうなのよお〜っ、入れ替わり立ち代わりいろいろくるからね、いろんな経験ができたわよ〜」
「…ただね〜1回きりで終わっちゃうから、またしたくてもね〜できないね〜ハハハ〜」
「・・・・龍泉洞ホテルの時からきてくださってたでしょう?・・・わたしあの時マットもらいましたよ〜」
心に留めておく会話でした。(昨日もお茶の時に同じようなことを、誰かが言っていました。)
そして、継続していくことこそ、必要とされているボランティア・・・というか、何かをしてあげるとか、差し上げるではない。。。必要なことなんだど強く心に留めました。
まさに「織り機のうた」
唄うように、みんなで織っています。
見守る方と、織る方が
「通して〜ころころ♫…といかないね〜腕が太いのよっハハハっ〜つまんで抑えて〜〜トントン…あっ踏み替えわすれたよ〜アアアハハハ〜」
皆で声を合わせて「通して〜コロコロ〜抑えて〜踏んで!!っ…トントントン♫っと!!」
あら、結構楽しい!
そんな声も。
じゃーん!!記念すべきこれが、被災者による製作の手織りYogaマット「織り機のうた」完成で〜す☆
さてさて、他のみなさんは、
16時に集合し、遊覧船に乗ることになっています。
鵜の巣と島越見学後に宮古チームが力仕事を終えて合流する予定です。
先ず、田野畑村にあるリアス式海岸が美しく見える鵜の巣へ。
そして、島越(しまのこし)。
ここは小さな漁村。宮沢賢治の碑だけが残り、それ以外は何もかも流されました。
待ち合わせの浄土ヶ浜へ移動です。
宮古チーム、お疲れ様でしたっ。
「ここが浄土ヶ浜」
「さ、バスで海岸へ移動!かっこいい~レトロな昔のバスです。」
震災直後の浄土ヶ浜を思い出します。
美しい青い海があんなに高くうねり、私たちに多いかぶさってきたんだ。。。
こうして、ウミネコ見学の遊覧船が再開して、本当によかった。
今日の一日が終わります。
海から見た陸
ウミネコになって、海をみましたか?
其々の思いを胸に閉まって・・・
参加者みなさま、そして、この活動報告を見てくださっている皆様の今後の平和な活動を祈ります。
さて、今日のおしまいは・・・。
田野畑村で開催される田野畑村音楽祭「ソング・オブ・ヘブン」へ。
主宰しているのは、大学生の女の子ケーナさん。
角田家族の一人娘。親子三人で災害時があれば飛んでいくボランティア活動グループ『ブルーシート』。ボランティア活動界では、その実践力が見本的存在に。自阪神淡路大震災の時も直ぐに駆けつけボランティア活動による支援をしました。そして、私たち早野家もボランティア支援する中で、自然に連絡を取り合い、助けあって活動をしました。言葉を直接交わすことは少なくても、いつも繋がっています。5月以来の再開でした。
そして、そのままHappy Birthday☆
誕生日をこの活動で迎えた慈子先生。慈しみの人。慈愛の心で共に歩みましょう。今後共よろしくお願いします。
とうとう、この3日間、朝には雨が降り、活動の時は晴れるというお天気でした。恵まれたとしましょう。
企画では、岩泉の方々とも是非ヨーガ交わそう、宇霊羅山での早朝ウレイラガーデン・ヨーガを毎朝5〜6時に企画していました。。。
岩泉町の方々にとって「はた織り」は、古くからの伝統的文化であり、生活に根ざして受け継がれてきました。また、龍泉洞の硬水による染も、その芸術性を高めたわけです。今回の織物復興ともいえる「織り機りのうた」プロジェクトにあっては、そのバックアップに大変尽力いただけました。これからも場所の提供、東京と小本をつなぐ連絡、運営の機能の場として共に歩みます。
一緒にヨーガで共鳴したかったところですが、それはまた機会がありますね♡
第3日目 7月31日(日)
{本日の行程}
0400 起床
0420 瞑想(自由参加)
0500 朝ヨーガ(岩泉町ウレイラガーデン)
0600 食事支度
0700 朝食
0830 出発*九州大阪組・現地解散*
0900 ボランティア活動(小本個人宅)
1200 昼食(各自)
1300 ボランティア活動(小本個人宅)
ーーーーー
織り織りチーム
0900 朝ヨーガ(小本仮設住宅内集会所)
1030「織り織りのうた」ヨーガ・マット体験実習会
1200 昼食
1300「織り織りのうた」ヨーガ・マット体験実習会
1500 ヨーガ・お茶
ーーーーー
1500 観光(龍泉洞・てどの蔵・買い物)
1800 解散・盛岡へ移動
2000 ちょい乗りレンタカー盛岡西口店
2030 夕食・懇親会
2345 盛岡駅集合(高速バス)
集合場所:盛岡駅西口マリオス1階市民文化ホール入口付近(バスプール下)
昨夜は遅くなったから?
疲労?
ちょっとびっくりの全員がダウン?!
瞑想を終え、眼を空けた智子さんはちょぴっとだけたまげ・・・
が、ひとり、静かに瞑想されている方がいました。
トリャンバカムの柳沢ゆきさんと変わらない静かな新しい朝をむかえました。
(「どんな日も同じにはじまるのだがなあ〜特別はないんだよなあ〜」)
心で思うにとどめた、智子さん。
いろんな日のいろんな状況と向き合っていけばそれでいいんです。。。
・・最終日、みなさんが怪我なく、体調崩すことなく終えられますように。さ、どんな一日になるかな?
朝6時半。三浦家家族が大分に出発です。
ねむそ〜だなあ。さ、ボランティア活動はおわったけど、帰るまで、自分のカラダのボランティアだよ。ハルちゃん、ガンバレ〜。お昼にサンドイッチ弁当食べてね。
頑張ったね。
夏休みに、遠く岩手までボランティアに来たこと、きっと思う日がくるね。「ボランティアに行きたい!と」って言ってくれたその気持に、合掌です。また会いましょう!
さ、どうにか朝食時間にはみなさんそろいましたぞ〜。うん、皆大丈夫そう。元気です。
今朝はこれまでのご飯の残りで作った朝食。
そして昼のサンドイッチの準備。
キチュリはアーシュラム秘伝のお味を小林真希子さんが仕上げてくれました。
昼のサンドイッチにはじゃがいもサラダ(林檎もはいっているぞ〜)、いただいたズッキーニで作ったラタトゥイユ、ひじきを具材にしてもらいます。これで片付きますね。
朝食を食べ終えると、今度は大阪から駆けつけてくださった 情熱の人西尾マユミさんが帰って行きます。
交通費だけでも大変です。それでも西尾さんは今回が初回ではなく、宮城のボランティア活動にも参加され、できることをし続けている方なのです。ゆっくりとお話をする時間がありませんでしたが、またきっと会えますね。あいましょう。それまで元気に、力をつかい働き続けていてください、
朝8時 智子ヨーガ出発
一緒に、織りの寺崎先生が、撤収方法を柳沢さんに託すために車に乗り込みます。
今朝も織りにきてくださいました。
今日の午後3時でこちら主と集会所に設置している織り機は、一旦岩泉の「糸ばた工房」へ移動となります。市の判断で、やはりここに常設しておいておくことはできないということなのです。住民の方中心ですから、住民みなさんの賛同が必要なのでしょう。少し時間がかかるかもしれませんが、良い方向へ向かうことを祈るばかりです。
そして、みなさんは、織りたい時には「糸ばた工房」の和久石さんに連絡をし、送迎付きで織りをすることになります。
おいおい日と時間が決定し、織りが進むことになります。
こういった具体的な継続のために尽力くださる和久石タイ子さんには、心より感謝します。そして、「織り機りのうた」プロジェクトを共に育みましょう。
午後の織りの最中、貴重な話がまた聞けました。
織りで使う道具のひとつに、板杼(シャトル)というものがありますが、これがどうも手になじみにくいとの話がもちあがったのです。板杼を使わずに織ることは可能です、東京のみなさんはそうしてこれまで織ってきました。しかし、ここで問題になったのが、小本の方の腕は立派!ということなのです。
「東京の人は、キレイな細い腕で、スルスル通るとおもうけれど、あたしたち逞しいのよ〜ハハハ」
というのです。そう、これは本当にそうなのです。
とても細身の方なのに、腕2本でカラダの幅くらいあるのです。
話には続きがあります。
「だって、本当によく働いたもの〜」
「毎日、毎日くるひもくるひも休みなく、わかめとか、うにとか出荷するのに、大きなパックを何百箱とつくるのよ〜それを一つ一つは運ぶんだから〜ははは、力持ちなのよ〜」
というのです。深くうなづいてしまいました。
で、
腕が通らないので横糸通しが大変なのです。
板杼は長くて扱いにくいと。
ある人がいいました。
「アバリがちょうどいいね!」
「アバリ?」
????
どうやら、漁師が使う道具で、男の道具だといいます。
網を編む道具だというのです。
この「アバリ」がなくては、網を編むことができないから、とても大事な道具だというのです。
そして、その人その人、自分の「アバリ」があると言うのです。
早速見せてくれるというので、織りに参加し続けてくださっている久米子さん宅におじ邪魔することになりました。
これは、帰りに例の手作りベンチに座っていた4人の漁師さんからも話しをきけました。
「アバリ」の話をもちかけると、話は盛り上がってしまい。20分くらい止まりませんでした。
そして、ポケットからさっと「アバリ」を出したのです。
御〜肌身離さずもっているんだあ〜と改めてその「アバリ」と漁師をみたような気がしました。
それは先ほど見たプラスティック製のもので、まじまじと見ながらこう話すのです。
これじゃあ、ダメなんだあ〜シカのツノで作ったのが最高級だ!と次が◯◯だ!(何か木の名前を言っていました。聞き取れないのです)何か、使うほどに滑りが良くなり、手に馴染み、光ってくるとか。。。それらが皆津波で流されちまって・・・と悔しそうでした。
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あっけら館では、小本集会所で最終日のヨーガや織りが行われている間、撤収作業です。
3日間ありがとう〜。本当にすばらしい宿でした。
優しさいっぱいの岩泉。
さあ、そしてお掃除の後はお土産タイム☆彡
テシゴトもの、美味しいもの、いっぱい買いましょう〜
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午後は、「糸ばた工房」で、今後についての打ち合わせ。
小本仮設住宅集会所からの機織り機が15時にこの活動での作業を終え移動してきました。
再度組み立てです。しばらくこの工房に置かせていただくので。
何人くらいのみなさんが通ってくることになるでしょうか。
純粋な流れが、ここから始まっていくことを祈り、合掌。
直接の被災者との連絡だけではなく、東京から、横糸となるTーシャツや布も、こちらへ送付させていただくことになります。
午後18時 岩泉に全員集合〜
仮設住宅集会所での最後のヨーガを終え、
お掃除をし、時間はぎりぎり!
岩泉まで車を走らせます。18時には小本をでなければなりません。
帰り際、夕日の美しいこと。。。
何度も思うこと
支援活動を通して支援されているな…